2008年06月20日

生駒中央公民館最終回・続き

昨日の続きです。

「私の好きな言葉」というタイトルでで3分間スピーチをして頂きました。

昨日の続きの方、5人の話をご紹介します。

⑥「おるか~~アップ

これは、鈴鹿市でごく親しい人を訪問した時に使う言葉だそうです。
お話なさった方の実家は鈴鹿。

小さい時に、祖母が、この
「おるか~~」と言いながら、荷物や手料理をいっぱい持って、
くしゃくしゃの顔をさらにくしゃくしゃにして、やってきてくれた。

私は、「おるか~~」を聞くと、おばあちゃんのおいしいお料理が食べられると
ワクワクして、
「おる、おる」と飛んで行きました。

実は、今日もこの「おるか~~」を聞いてきたのです。
私がこの講座に来るために、鈴鹿から母が車で私の8か月の子供世話をしにきてくれます。
「おるか~~」と母の声が聞こえるまで、
私は「遠いところから来てくれているから、間にあうかな?事故にでもあったのでは?」と
ひやひやしていました。

「おるか~~」という声とともに母は祖母と同じように今日は草餅、鶏ごはんと持ってきてくれました。

今度は、私が子供に「おるか~~」を伝えていきたいと思います。


●少し、記憶があいまいで、この通りではないかもしれませんが、
非常に印象に残ったスピーチでした。

まず、「おるか~~」にオリジナリティがあります。

次に、エピソードが非常に新鮮です。
今日の話ですから。

そして、その方の学びに対する真摯な姿勢。
特に私は、そうまでして、この講座を受けにきて下さっていたのか・・
それだけの価値のある事を私は提供できたのか?と
背筋が伸びる思いがしました。

それから、娘を思う母の気持ちに打たれました。
後で、その方が、
「私の事より、孫の顔が見たいからですよ。」とおっしゃいました。
なるほど、孫というのは、それもまだ小さい孫というのは、
強力な磁力を発しますよね。

娘も大事。そして、孫の顔を一目でも見たいと朝の4時に鈴鹿を出て
車を飛ばしてやってくるお母様の姿が目に浮かぶようでした。

そして、最後に、今度は自分が「おるか~~」を次に伝えていこうという
未来に目が向いて話が結ばれていたことが爽やかでした。

⑥「らくじゃないけど、楽しい道を」

若い登山家が、「道からはずれることなく登った道は楽だけど楽しくなかった」と言っていました。

私も子供を育てる時につい、道を外れることなく行動してほしいとレールをひいてしまった。

どうして私は、子供にレールをひいてしまうのかと考えたら、私は楽をしたいからだと思った。

今後は、自分の人生の自分でひいていくように私は見守ろうと思う。
それは、楽ではないけれど、楽しいはずだ。

●「どうしてレールをひいてしまうのかと考えた。」と自分自身に問いかけたところが
私は、この話の好きなところでした。


⑧気になる言葉「すみません」

この方は、好きな言葉でなく
気になる言葉をお話下さいました。

埼玉にいらした時、あるお店で商品を見ていた時に後ろを通った人が
「ばーーん」と自分の体にぶつかって、前へよろめいてしまった。

もし、「すみません~少し通してもらえますか?」と声をかけてくれたら、
こんなことにもならなかっただろうに。

「すみません~~」は、呼びかけの便利な言葉。
この便利な言葉をもっと使っていきたい。

●突然にぶつかってこられて、さぞかしびっくりなさったと思います。
その時の情景がよく話されていましたよね。
最初の具体例が、とてもわかりやすかったです。

便利な言葉「すみません。」を使っていきたいと、自分の意見がはっきりと語られていたところが
いさぎよかったです。

⑨「ただいま」「おかえり」

この方は、若いお母さんです。

子供が小学1年生の時、無事に帰ってくるまで心配で心配で下の子を連れてよく迎えに行ってました。
小さい体が見えてきたら、もう嬉しくって両手を拡げて「おかえり~~!」と言葉をかけていた。
ところが、今は4年生(3年生?)
無事に帰ってくるのが当たり前になり、
「ただいま~」と言われて
「おかえり」とそっけなく言うこともたびたびあります。

無事に帰ってくるのが当たり前でない。
この事を頭において「ただいま」「おかえり」を言っていきたい。

●この方は、とっても嬉しそうに明るく「ただいま~」「おかえり~」をおっしゃったのが印象に残っています。
実はとても緊張なさっていらしたそうですが、初回に比べると大変落ちついていましたよ。
子供を思う若い母の気持ちが溢れていて、私も子供が小さかった頃を思い出しました。

⑩「ありがとうございます」

一人目の子が帝王切開だったので、二人目はぜひ普通にと願っていた。
二人目を授かってから、私はいつもお腹に向かって
「無事に生まれてきてね。ありがとう。」と声をかけていました。
そのせいか無事に普通分娩で生まれました。
言葉には、力がやどります。

●この方の話も、若い母の気持がとてもよく伝わってきました。
話を聞くのっていいなぁと、感じさせていただきました。

以上、昨日生駒中央公民館で聞いたスピーチでした。


  


Posted by みこ  at 22:35Comments(3)講座

2008年06月20日

生駒中央公民館最終回

5月22日から始まった講座も今日が最終回。

今日は皆さんに「好きな言葉」で3分間スピーチの実習をして頂きました。
生駒ビデオクラブの皆さんのご好意で撮影もして頂きました。

みんなの前で立って、話をする。
しかも、撮影もある。

これは、受講者の皆さんにとっては、大変緊張なさったことと思います。


でも

でも


スピーチの上達には、

場数を踏むということが大切なのです。

ここは、チャンスです。

そして、決してうまく話そうとか思わないで、
私の好きな言葉は、こんな言葉なんです。
皆さん、どうぞお聞きくださいね。

というつもりで、自分の言葉を相手の前にそっと置くつもりでお話下さい。


という事を、まずお話して、皆さんにスピーチして頂きました。

皆さんの言葉が、私の胸に響いてきました。
ご紹介しますね。

今日は、11人の方がお話下さいました。

①「ありがとうございます」が好き。
なぜなら、次の三つで。

1、言うと気持ちがいい
2、言われると気持ちがいい
3、場がなごむ

この方は、子供さんにも必ず何かしてもらったら「ありがとう」というようにしているそうです。

②「わたし」
この方は、唯一の男性。
4年前に高齢者大学を卒業なさったそうです。
「僕」「俺」「わし」などと、自分のことを呼んでいたが、
ある時、どうも違和感ができ、思い切って自分のことを「わたし」と言ってみた。
それから、「わたし」という言葉が好きになったそうです。

この方が、「思い切って」とおっしゃった事がとても印象に残っています。

③言霊

言葉にはたましいがある。
その事をこの講座を聞いて、思い出した。
今の私の言語生活は、とてもひどい状況なので、これからは、言霊を意識して
美しい言葉を使っていきたい。

この方は、いつもさっと手を挙げて、発表下さいました。
その姿は、かっこいいし、他の皆さんにいい刺激を与えて下さいました。
ドキドキしながらも最後まで、頑張って話して下さった事がこちらによく伝わってきました。
嬉しかったです。

③一期一会

お友達が入院なさっていた時、お見舞いにいって、つい愚痴をこぼしてしまった。
そのお友達は、話を聞いてくれて癒されたそうです。
そして、そのお友達が退院されるのを待っていたら、その年の秋の終りに亡くなられたそうです。

このエピソードをご紹介なさって、人と人の出会いを大切にしていきたいという思いをお話になりました。

④「なんとかなるさ」

この言葉を、自分で自分に言って不安を鎮めている。
昨日も、明日はスピーチ発表だと思うと、「どうしよう??」ととても緊張したのですが、
「なんとかなるさ」と自分に言い聞かせていた。

この方の話を聞いた私の第一声は、
「なんとかなりましたねぇ。」
最後まで、頑張って話されたのが、ひしひしと伝わってきました。
「なんとかなった」のは、ご本人が努力なさったからだと思います。

⑤「千里の道も一歩から」

これは、小学校の先生がおっしゃた言葉で、今までずっと心の中に留めている。
何か始め時に、しんどいなぁと思っても、まず一歩を踏み出すようにしている。

小学校を卒業して、何十年も経つと思われる方です。
その方が先生の言葉を覚えている事に、驚き、教師という立場の人の言葉は
子供に大きな影響を与えると実感しました。

あと5人の方のお話は、また明日に続きます。
  


Posted by みこ  at 00:15Comments(2)講座