2013年07月22日

夏がひとつ終わりました

7月20日(土)前夜祭、21(日)大会と二日間に渡って開催された日本和装学園主催の
「第41回全日本きもの着付選手権大会」。
私は、この21日(日)大会の司会をさせて頂きました。






日本全国に教室を持つ日本和装学園で着付けを学ぶ生徒が
振袖・留袖を予選は8分、決勝は6分で着付け
その技術を競うという、別名「女の甲子園」と言う
コンテストです。

毎年、暑い暑い7月の20日頃に行われます。
何故、夏の真っ最中に裏地の付いた冬の着物を着るのか?と言えば
それは「修行」だからです。

青森や鹿児島から参加する方々は、強い意気込みが感じられ
この日の為に重ねてきた稽古の量が推し量れます。

一年に一度の着付けの大会。
今年の前夜祭は、松島学園長が昨年の秋に
天皇陛下から「旭日双光賞」
タイ国国王陛下から「ディレークナーポーン勲章」を
受章されたお祝いも兼ねて開催。
大変華やかな会でした。

翌日の大会では、前日のパーティーとは違って、
緊張感あふれるコンテストでした。
参加者の方は、制限時間の中でしかも舞台の上でライトを浴びて
たくさんの人の前で着付けをしなけらばならないという事は
大変な事です。

私も、何度も挑戦しましたが、
手が汗ばんでうまく動いてくれなかったり、
稽古の時は、裾の長さもぴたっと決まるのになぜか
長すぎたり・・・
満足のいく着付けをするのは、やはり普段の稽古がもっと必要と
痛感します。

今回は参加者の時の自分のドキドキした気持ちを思い出しながら
「皆さん、頑張ってね。緊張しないで楽しんでね」
という思いを込めて会を進行しました。

そして、会場の皆さんが私の次の声を一番に待つ瞬間。
そう!
優勝者の発表の瞬間です。

「おめでとうございます!本当によかったですね。」の
気持ちを込めてゼッケン番号と教室の名前、
そしてお名前を呼ばせて頂きました。

滋賀県在住の友人が見に来てくれていて、
彼女が「優勝者の人が苦節10年と聞いて、涙が出そうになったわ」
と言ってくれた時
お越し頂いたお客様にも何か心に響く大会だったのだと
嬉しく思いました。

ひたむきに何かに挑戦する姿は、感動を呼ぶ
と、改めて感じました。

私も、日々の生活の中で自分の目の前に与えられる修行に
精一杯取り組んでいきたいと思います。

この大会が終わると私の中では、夏がひとつ終わるのです。


  


Posted by みこ  at 06:47Comments(0)その他