2014年07月01日

作家魂を、くすぐられる・・

今日、東京の㈱○○社というところから午後に電話がありました。

11月の末に3日間、平安神宮で短歌や俳句を200点
展示する会を開く。
平安神宮という平安を祈る場所なので明るい作品がいい。
ついては、あなたの作品を図書室に寄贈されている
「球体の風景」で読みました。
(球体の風景とは、私が属する新短歌クラブ「潮」が
2年に1回発行する冊子です。
写真右は、「潮」。写真中央と左は「球体の風景」)




あなたの歌は、大変この趣旨にぴったりです。
その歌を、京都の有名なお店の扇子に、
書の大家に書いてもらい
伊勢神宮の絵?も描いている画家に絵を描いてもらい・・・・
と、話は続きます。

この話の趣旨は、何でしょう?

始めは、そりゃあくすぐられましたよ・・
えっ!選ばれたの?私?!
でも、あちらの正体がわかりません。
明るい作品と誉めていただいても、
「はい」「はい」とぎこちなく返事をしていただけ。

そして、尋ねてみました。
「そのようなすばらしい方に作って頂くとなる
と出展料もさぞかし??」
あちらは、
「~~円」と、福沢諭吉さんが団体で
お財布から出て行く金額をおっしゃいました。

これは、この金額を支払っても展示して頂く価値は
あるのでしょうか?
HPで検索すると、確かに会社は存在し、
「価値ある作品に価値ある発表の場を」というコンセプトで
今までも同様の展示会を高台寺や金沢公園で実施しています。

まんざら、嘘でもないようだ。
では、その出展料が高いか?どうか?

これは、もう本人の価値観次第でしょうね。
価値があると思えば、諭吉さんの団体旅行も
なんのそのでしょう。

一瞬、自分の作品がたくさんの中から選ばれて
平安神宮に飾られるという事に
作家魂(←というほどのものでは、全然ありませんが)が
くすぐられましたが、どうでしょうか??

私は、日々の出来事を歌にしているだけ。
そして、もしかして、万一、皇居の歌会始めに選ばれたりしたら、
どうしよう?
やはり、着物は新調すべきでしょうねぇ・・と、
浮世離れした事を夢見ているだけ。

今回は、多分ご縁はないような気がしますが、
毎回締め切りギリギリに提出して、
もう歌をやめようかと思っていた時だけに
どこかで誰かが私の歌を読んでくれた。
そして、その歌について私に反応を返して下さったという事が
素直に嬉しかったです。

㈱○○社の皆様、
「拙いですが、明るい歌、前向きになれる歌をこれからも
コツコツ作って参ります。
もし、ご縁がありましたら、
その時はどうぞよろしくお願いいたします。
今日は、お電話ありがとうございました。」

  


Posted by みこ  at 23:35Comments(4)短歌