2015年11月09日

介護老人保健施設 マリア・ヴィラさんへ行ってきました 

11月9日(月)介護老人保健施設 「マリア・ヴィラ」さんの
利用者の方に落語をお聞きいただきました。

こちらは、キリスト教の倫理に基づき運営されています。

こちらの写真は、廊下に飾られていた像です。
マリア像でしょうか?
幼子を抱いたマリア様を見ていると、
自然と優しい気持ちになってきます。
お掃除も行き届き、清潔で穏やかな空気が施設に
満ち溢れていました。



今日の会場は、こちら↓
移動式の畳を置いて、その上に長テーブルを置き、
背景は、これまた移動式の障子を立てて下さいました。
りっぱな高座が出来上がりました。



一席目は、こころ家遊人(こころや ゆじん)さん
「幾代餅」


続いて、私、舞寿亭ミッキ(まうすてい みっき)
「ちりとてちん」



今日の着物は、母の箪笥をごそごそしていたら、出てきたものです。
写真は、そうでもないのですが、実際はとても派手な色です。
が、あまり袖を通した形跡もないので、着物も着てあげた方が
喜ぶだろう、また母の供養になるだろうと着ていきました。

すると、利用者の女性が、
「銘仙やね。私も若い頃は冬はずっと着物を着ていた。
踊りを習っていたので、、。長唄も稽古していた。。
いろいろお稽古ができて幸せやった。」と、
着物にまつわる話や、ご自分の人生の振り返りやら・・
お話下さいました。

着物というものは、その着物に纏わるそれそれの物語を
持っていると思いませんか?

かつて、嫁入り支度にと着物を一枚一枚揃えていた時間は
母と一つ一つ物語を紡いでいたと、今思います。

今、落語と出会い、着物に袖を通す時、
「この着物は、高砂に母と叔母と私と3人で見に行ったわ。」
「こちらの草木染は、母が好きだった。」
「この蘇州刺繍は、特に気に入っていたなぁ」
と、それぞれの着物に思い出す事があります。

私が落語を続けているのは、着物を着る事が
できるからかもしれません。
着物を着る事で、母との物語の続きを紡いでいるのかもしれません。

あら、いつの間にか自分自身の思いに浸ってしまいました。
人生の先輩のお話を聴かせて頂き、
私もふと思い出に浸ってしまったようです。

今日、お世話になったマリア・ヴィラの利用者の皆様
職員の皆様、すてきな時間をありがとうございました。













  


Posted by みこ  at 21:46Comments(0)落語