2016年09月13日

合同スピーチ発表会

9月11日、合同スピーチ発表会が開催されました。










話し方を学ぶ神戸と明石の仲間と、年に一度合同で

発表会を行います。

今年は、神戸市勤労会館で、39名の参加者が3分間スピーチに

挑戦しました。


39名の方のお話は、それぞれの考え方や生き方が垣間見られ

心に響く話が多くありました。

どのスピーチが一番心に響くかは、

聴き手の年齢・性別・置かれている環境でそれぞれでしょう。

私が、一番心に残ったのは、全員投票で賞に選ばれたスピーチでは、

ありませんでした。

「1人じゃないよ」

このスピーチが一番心に残りました。

多分、今の私の置かれた環境に起因するのでしょう。


発表なさったのは、60代?と思われる女性です。

内容は、以下の通りです。

ある日の新聞に90歳の女性のこのような投稿を見つけた。

「夫と一人息子を見送り、30年近く一人暮らしをする私に

月に一度、実家の甥がお米を届けてくれる。

そして、一人やと思うなよと言ってくれる。」

この投稿を見つけ、私も1人になった時にこのような甥がほしいと思った。

今から、まわりの人に声をかけていこう。

ある日、駅でとても嬉しく感じる自分がいた。

なんでこんなに嬉しいのかなと、自分に問いかけるとその日は

ギターのレッスンの日だった。

2人でレッスンしている。もう1人の人は上手なので、一生懸命練習していく。

そして、レッスンでぴったり音が合うと本当に嬉しい。

音の繋がりが人との繋がりを感じさせてくれて、嬉しい。

「1人じゃないよ。」

この言葉と気持ちを伝えていきたい。

最後に、皆さん、私に「1人じゃないよ」と声をかけて下さい。

せ~~の。


全員「1人じゃないよ~~」


ありがとうございました!


スピーチの内容は、全く100%再現できていないかもしれませんが、

私が心に残ったのは

「1人やと思うなよ」と声をかける甥ごさんの優しさです。

なんと優しい人でしょうか。

毎月お米を届ける。そして、この言葉を贈る。


私にも、1人暮らしをしていて、現在入院中の叔母がいます。

スピーチ発表会の次の日、病院へ行った時に私も叔母の手を取り、

伝えました。

「1人と違うからね。」

ハイタッチして、病室を後にしました。


「1人じゃないよ」というスピーチを聴いたからこそ、

届けられた言葉でした。

たくさんのスピーチを聴くことができる合同発表会。

来年は、どのような言葉に出会えるでしょうか?










  


Posted by みこ  at 23:15Comments(2)話し方教室