2015年09月28日

亀山本徳寺第17回「いきがい寄席」

9月27日(日)10時から、第17回「いきがい寄席」が亀山本徳寺で
行われました。
こちらは、由緒のあるとても広いお寺です。

落語が行われる会場は、本堂から奥まったところにある櫻の間。
中庭を通って入ると、壁に櫻の絵が描かれた部屋があります。
この「櫻の間」は、姫路市の文化財に指定されています。



この日の私の出番は、終わりから2番目。
早く終わった人をいいなと思いながら、出番までこちらの広い庭の
廊下に座って過ごしました。
きれいに手入れされたお庭です。
天気もよく、緑を見ていると気持ちが落ち着いてきます。







今回が、17回ですから、単純に考えると17も落語を
覚えた事になります。

ざっと、思い出すと
ちりとてちん、
饅頭怖い
牛ほめ
桃太郎
青菜
時うどん
始末の極意
稲荷車
いらち俥
正月丁稚
厩火事
豊竹屋
七度狐
松山鏡
千早降る などなど。
(他は、今すぐ思いつきません。)
たくさん覚えましたが、前に覚えたものは忘れてしまっています。
やはり、今お稽古しているものしか、できません。

今回は、私は「ちりとてちん」をさせて頂きました。



後ろの櫻の絵が、姫路市の文化財です。
このような素晴らしいお部屋で、
お客様の前で落語をさせて頂ける事は本当にありがたい事です。

さ、次は18回目に向けて何をお稽古しましょうか?!







  


Posted by みこ  at 23:07Comments(0)落語

2015年09月25日

大きな声で伝えると・・・

時々、 足が不自由になった叔母の買い物のお伴をします。



今日も、近くのスーパーに。
買い物をお互いに済ませ、私はレジに。
叔母はまだ何か買うものがあったのでしょうか、
もう一度売り場の方へ。

買い物をした籠をレジの台に置くと、
担当者が、「ブルーレシートはお持ちですか?」
私は、ブルーレシートが、何かは知らなかったけれど、
これはきっと得になるのだろうと、
大急ぎで籠を置いたまま叔母のところへダッシュ!

「ブルーレシート、持っている?」とこれは普通の声で尋ねた。
すると、叔母は、きれいに折りたたまれた
レシートの束を財布から出して
「あ~、あったけど捨ててしもた」

残念~と、私はまたレジの方へダッシュ。
私のせいでレジの作業が中断されて次の人に
迷惑をかけていたらいけないと思ったので。
レジの方の姿が見えると、
「ブルーレシート、ありません~~」と
大きな声で、彼女に伝えました。
少しでも早く彼女に、私の状況を知らせて
作業を再開してほしかったからです。

幸い、私の後ろは誰も並んでいませんでした。
「あ~、よかったぁ」と思った私。
そして、レジの方が、作業を再開しようとした、その時。
隣のレジから
「ブルレシート、私持ってるから。これ、使い~~」と元気な
お声が飛び込んできたのです。
70歳前後?の女性です。

えっ、私に?
おっしゃって下さっているの??

「い、いえ~。どうぞお使い下さい。」
「いや、いや、私、ようけ持ってるからええんや。」
と、手にブルレシートが握られています。
「そうですか。。それでは」とありがたく使わせて頂きました。

ブルーレシートを出すと、、魚・肉が8%割引きになるのです。
私は、秋刀魚とかしわとすじ(涼しくなったのでおでんをしようと思って)と
ポールウインナーを買っていたので、124円のお・と・く。

金額は、僅かなものですが、こんな事はめったにありませんよね。
めったにない事があると、面白いです。
このめったにない事は、大きな声が連れてきてくれました。

自分の状況を大きな声で伝えると、思いもよらないところから
求めているものが飛んでくるという事がありますね。


※ブルーレシートとは、ある曜日に買い物をすると、もらえる青色のレシートの事。
それを、指定された曜日の買い物に持っていくと、肉と野菜が8%割引きになるサービス。









  


Posted by みこ  at 12:23Comments(0)日々の暮らし

2015年09月16日

空っぽの話

先日の模擬披露宴から、空っぽの話をご紹介します。
新郎側のスピーチです。
ざっと、以下のような内容です。



新郎の○○さんは、
ご覧の通りにスポーツマンです。ダンディです。
さて、中身の方は、
空(くう)です。からっぽです。
私が、今から言う「からっぽ」と
皆様が想像なさっている「からっぽ」は、
少し違うかもしれません。

皆様のテーブルの上にグラスがあります。
そのグラスに水がいっぱい入っていれば、もうそれ以上入りません。
でも、グラスが「からっぽ」だと、どんどん入ります。
新郎の○○さんは、人とお話する時、「からっぽ」なんです。
そして、人の話をどんどん受け容れます。
そういう器の大きい方です。
ですから、新婦の○○さん、どんどん新郎にお話して甘えて
幸せな家庭を築いて下さい。

という内容でした。

新郎の中身は「からっぽ」なんて、どっきりしますよね。
どうなるのかしら?と少々ハラハラしながら聞いていると、
なるほど、そういう意味だったのかと、納得しました。

この話も「空」という意味を知れば、誰でも簡単に使える話です。
ただ、この方は誰でも簡単に使える話をある事で
オリジナルなものになさいました。

それは、こちらです。↓(ご本人の許可を頂いております)


「空」の字が書かれた団扇を掲げて、
聴覚だけでなく視覚にも訴えました。
そして、そこに墨で書かれた文字は、もちろん自筆。
この写真では、わかりにくいですが、左下に落款もあります。

自筆の文字を小道具に使った事で、
自分自身の話に仕上げ聞き手の耳をとらえました。

聞き手が聞きたいのは、あなたの話。
どこかで誰かが言った事や、書いた事ではないのです。
自分自分自身の話が語れるようになりたいものです。

  


Posted by みこ  at 22:11Comments(2)話し方教室

2015年09月12日

三つの袋の話

このタイトルでピン!ときた方は、「話し方」の本を
よく読んでいらっしゃいますね。

そうです。
結婚式のスピーチの例でよく見る話です。

この三つの袋の話は、とてもわかりやすく
また誰が喋っても使えるので便利な話です。

けれど、誰でも使えるということは、
自分の前の人がその話をしてしまう可能性が
なきにしもあらずです。
ですので、どこかに自分の具体例を入れて、
万一、他の人が先に喋ったとしても、自分の話として、
喋る事ができるようにしておくとか・・・
もしくは、もうひとつ用意しておくとか・・・
一つ用意するのも大変な事なのに
二つも用意するとは、大変ですよね。
なかなかこの話は扱いが難しいと思います。



先日の模擬披露宴で、新婦の友人役の方が、
まさにこの話をなさいました。
私も、よく知っている話ですが、印象に残りました。
なぜかと考えてみると、この話をした方が新婦を見て、
心から自分の想いとして誠実にお話していたからだと思います。



言葉の語尾も丁寧で、華やかですが、
ただ賑やかだけでいい訳ではない結婚式にふさわしい
話し方でございました。
と、このように語尾を「ございます」で締めると、
文全体を敬語で話さなくても充分に丁寧さが伝わりますよね。
このようなお話のしかたをなさっていました。




と、ここまで読んで「ところで、さっきから書いてある三つの袋って何の事??」と
頭の中に????がグルグル回っているあなた。
そんなあなたに、ご本人のお許しを得ましたのでご紹介します。

それは、

「大切にして頂きたい三つの袋」
一つ目は、「堪忍袋」

この袋を守る方法はどちらでもいいから
先に「ごめんなさい」をいう事でございます。
「負けるが勝ち」という言葉もございます。
どうか先に「ごめんなさい」という事を心に留めて
頂きたいと思います。

二つ目は、「胃袋」
これは、健康を意味します。
ビタミンAもビタミンCも大切ですが、一番大切なのは
あなたのビタミン愛(アイ)たっぷりの手料理です。
(このビタミン愛では、会場に笑いがおきました。)

三つめは、「おふくろ」でございます。
このおふくろの中には、お父さんも含まれています。
今日の晴れ姿があるのは
お父さんお母さんのお陰ではないでしょうか?
今日、あなたには新しいお父さん、お母さんができました。
新郎のお父さんお母さんもご自分の両親と同じように
大切になさってください。

プラスアルファとして大切にして頂きたいもの。
飛行機に乗るとマイルが貯まります。
お二人にも貯めて頂きたいマイルがございます。
それは、ス・マ・イ・ルでございます。
お互いのスマイルを一つでも多く作り出して頂きたいと思います。
どうぞ三つの袋とスマイルを大切になさって下さい。

この方ならではの工夫も随所にあり、
ビタミン愛とスマイルのところは、ユーモアがあって、
会場からは笑いがおこりました。
ユーモアがある話は、いいですね。

三つの袋、いかがですか?
そうそう!
給料袋というのも、ありますね。













  


Posted by みこ  at 21:49Comments(0)話し方教室

2015年09月01日

2015年模擬披露宴開催しました

2015年8月23日、ホテルシーショアリゾート様で、

神戸新聞文化センター「話し方教室」主催の
模擬披露宴が開催されました。


普段、教室で練習している3分間スピーチを、
まるで本当の披露宴のような場面で発表する会です。
例えば、新婦の友人として。
あるいは、新郎父として。

壮大な大人の「披露宴ごっこ」とも言えます。
「ごっこ」とつけば、遊びの雰囲気が漂いますが、
そうではありません。


それは、写真でわかるように参加者の皆様が与えられた
それぞれの役割に真剣に取り組んで下さったからです。
衣装を整え、準備をし、その場にふさわしい自分になって
ご参加下さった事、本当にありがたく存じます。

スピーチ、乾杯の発声、司会役はもちろんですが、
余興役(今年は、どじょう踊りとトランペット演奏でした)の方々も
今日のこの日の為に、練習を重ねて下さった事とお察しします。

受け付け役の方は、朝早くから美容院でセットをして
「更にきれいなお姉さん」になっていらして下さいました。
撮影役の方は、お食事もとらずによいショットを求めて会場を
動いて下さっていました。
そして、お客様として、笑顔と拍手で参加下さった方。
どの方にも役割がございました。

お茶のお稽古で、ご指導下さっている先生がよくおっしゃいます。
「お客様も難しいです。客なりも難しい。」

その場にあった振る舞いは、
機会があればさまざまな場に身をおいてみるという事の
積み重ねによって、もたらされるものかもしれません。
模擬披露宴が、参加者の皆様にとって有意義な場数の一つで
あれば、幸いでございます。

今年は、お天気にも恵まれ、
夏のキラキラした海を眺める事ができました。
この模擬披露宴が、
いつまでも皆様の記憶の中でキラキラと輝いていますように。











  


Posted by みこ  at 23:45Comments(0)お知らせ